わかりやすい現代語に訳してあるので、
今まで全くの坂本龍馬未体験だった自分でも、
すぐに彼の人柄や、時代背景を読み取る事が出来ました。
美しい奥様や日本各地の魅力的な景色写真等、
ビジュアルも充実している一冊。
龍馬って、大胆な面がある一方で、
細かな事にもとっても気のつく、繊細さも持っていたみたいです。
心を許したとされる女性達にあてた手紙の所々に、
そんな部分がかいま見られます。
『齋藤 孝 これなら読める龍馬からの手紙~日本を今一度、洗濯いたし申し候』
時に、自分が認められた事に対して、無邪気に喜んでみたり。
でもそれは、ごくごく親しい人とのやり取りの中に
とどめておくような謙虚さ?というか、気にし屋さんというか。
そして、かなり筆まめだったらしいので、
自分の想いを文章にしたためる事で、
ああでもないこうでもないと、日々、葛藤したり、
昇華したりしていたのかもしれません。
Twitterとか、はまっちゃうタイプかな。
いや、むやみやたらには、吐き出さないタイプかな。
私も小学校3年生から20代前半くらいまで、
ある人と文通していました。
LIVEで仲良くなった子ともよく、手紙のやり取りしてたな。
なので、自分の中の感傷も手伝って、
「手紙」ってやっぱりいいなあと、いまだに思っています。
文字や、便せんや封筒の状態に、
その時のこころもちを感じ取れるような気がします。
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