でも最近、「スラムドッグ$ミリオネア」みたいな映画をみたり、
それにともなった情報をきいたりすると、
貧富の差が激しいという現実は改めて本当なんだなあと思う。
日本に来れる人たちは、まだいい方なんだろうなあと思う。
私もその喫茶店でバイトしていた20歳位の頃は、
インドの刺繍や布、文化に興味があったから、
そういうものを観に行ってみたいと思っていた。
でも、あれから10年以上たつけど、行っていない。
他の国には行ったけど、インドへは行っていない。
今は、機会があったら・・・程度に思っている。
でも当時は、行かなくてよかった。
変に熱っぽくなっている時に行っていたら、
変な方向の深みにはまっていたような気がする。
当時、別の知合いのインド人は、
「国にいた頃に、人を殺した事がある」と言っていた。
「自分が撃ったタマかどうかわからないけど・・・」とも。
やさしくておもしろくて、日本人の友達もたくさんいるような人だったので、
私もそれ以上つっこんで聞かなかったし、正直ピンとこなかった。
でも今思うと、その人は大変なものを背負っているし、
それがどんな事なのか理解できない、若くて無知だった自分もおそろしい。
重要な事も聞き流していた気がする。
バックグラウンドが違い過ぎる。
実家は金持ちぽかったけど、
なんで金持なのかも今思うとこわい事も想像してしまう。
ただ単に、お坊ちゃんな気もするけど。
その人は、日本にいてもイギリスのタバコを吸っていて、
「インドは、イギリスの植民地だったから、イギリスのものがたくさんある」
と言っていた。
あと、宗教の事もおもしろかった。
バイトのインド人はまじめな人で、
まかないに混じっている肉の事まで敏感になっていたのに、
そのインド人は、あらゆる事を全然守っていなかった。
バイト先の人たちとは別の宗教だけど、
そっちはそっちでとても厳しい戒律のはず。
日本では無いけど、外国では宗教で戦争がおきる位だから、
安易に語るのもこわい。
そして、テレビのドキュメンタリーでさえ、
キャバクラとかホストものとか、コミカルな感じで取り上げがちだけど、
日本の歌舞伎町その他も十分にこわい街だと思う。
私は、ホンモノの裏社会なんて知らなくていい。
安易にそういうものを知りたがったり、
足をつっこみたがる人は、自分が今どれだけ平和なところにいるのかという事と、
その幸せをわかっていないんだと思う。
戦争とかそういう以前の、日々の生活において。
一方で、無意識に引き寄せられるてしまう人は、
多分同じ匂いがしてるんだと思う。
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