夜の帰り道。
むせかえるような甘い匂い。
くちなしが乱れ咲いてました。
でも花弁、ホントは6枚みたい。
昔、うちにあった八重の
くちなしには、毎年大きな青虫がたかっていて、
おばあちゃんが当たり前のようにサクサク殺していて、
ショックを受けた思い出がある。
洗剤を入れたバケツにポンポンほおり込んでいた。
大切に思っている身近な人との距離を感じた経験です。
年代はもちろん、育った環境がちがうんだなあ、
家族とはいえ、自分とは違う人間なんだなあと・・・
でももしかしたら、おばあちゃんにとっては、
ものすごく大切なものだったのかもしれないけど。
今となってはわからない。
本当に迷いなく、当たり前のように処分していた。
私は、「別に葉っぱ食われても、木が死ななきゃいいじゃん。
殺すことないじゃん。」と、思った。
発見したころにはすでに殺生済みだったので、
「・・・・なんか、かわいそうだね・・・・」と言うのが精いっぱいだった。
もっと小さな頃にも、
無知ゆえに虫や小動物に対して野蛮な行動をする子供がいて、
そういう奴らの事は別に元から好きでもなんでもないけど、
そういう行動を目撃する事でさらに嫌いになった。
大人になってからも、
蜘蛛が益虫って事も知らないような奴とかにはゲンナリ。
その程度の知識もないくせに、自分は「人間」のつもりでいる。
ただ、無知だとか、そういう問題ではないのかもしれない。
PR