池袋ILLUMSのオイバ・トイッカ氏トークイベントに行ってきた。
フィンランドのすてきなテーブルウェアメーカー、
イッタラの
バードコレクション(オブジェ)のデザインで有名なアーティストです。
一番インパクトがあったのは、トイッカさんが横を向いた時、
彼のつくる鳥にそっくりだった事。
全体的に丸いのに、鼻だけ鳥のクチバシの様にとんがっていた。
でも、だから
ガラスの鳥をつくっているという訳ではないらしい。
イッタラは以前から好きだったし、なんとなく魅かれて行ってみたら、
お話がすごくおもしろかった。
今、日本では、北欧のスカンジナビアデザインが人気だけど、
それらはもともと、日本の工芸品に影響を受けたものなので、
北欧の感性が受け入れられているのはそのためなのではないかという事。
中でもストライプ柄などは、日本の着物の影響が大きいらしい。
なぜ、ガラスなのか?鳥なのか?
トイッカさん曰く、
「ガラスは陶芸と違って、時間をかけずにすぐ出来るところが良い。
その場のひらめきでデザインを変更したり、間違っても修正することも出来る。」
鳥に関しては、「四本の足を持つ動物より、ガラスで表現するのに簡単だから。
それに、私たち人間は、空を飛べる鳥に憧れを抱いているところがある。」
「いかに新しい色を表現するかという事より、
現実に存在する鳥の色彩をイメージして再現したいと思っている。」
「何を良いと思うかは人それぞれで、
大切なのは日々いろんなものに興味を持って、
その中で自分の気に入るものを選んでそういうものに囲まれて生活する事。」
ウィリアム・モリスにも通ずる思想・・・
「私たちはチームで仕事をしており、私はデザイン中心で、
例えばガラスを吹く作業などは、それが一番うまいスタッフに任せている。
そのため、意思の疎通、コミュニケーションを特にを大切に考えているけど、
いくつかの行程の結果、
私が初めにイメージしていたものと違う作品が出来上がってきたとしても、
それはそれで、良いと思っています。」etc...
人間味豊かで、うつわの大きいトイッカさんの内面があらわれているかのような、
美しくもどこか可愛らしいガラスの鳥たち。
みていると確かに欲しくなる。
今の自分には、買えなかったけど、良いものに日々ふれる事は大切だと思う。
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