学生時代、今は亡き、銀座の某名曲喫茶でアルバイトしていた。
その喫茶店は、戦後50年以上もたつ、とても古い建物だった。
そこには、ベテランバイトのインド人夫婦も働いていた。
だんなさんはキッチン、奥さんはホールも手伝っていた。
オーナーがアジア系の2世で、そのへんの関係で、
父の代から外国人労働者の面倒もみているらしかった。
日本の古き良き喫茶店で、コーヒーを入れていたのはインド人・・・
やとわれ店長は、20代半ばの日本人だったがポンコツで、
みんなに(陰で)バカにされていた。
でも、インド人夫婦は直球型なので、しょっちゅう店長と衝突していて、
結局それが原因でやめてしまった。
自分たちは店長よりも古株なのに無駄な作業をやらされたり、
いろいろ不満があったらしい。
女性の方は、よく愚痴っていた。
「店長は、バカ」ともよく言っていた。それは、本当だと思う。
でも、日本でそこそこ稼げたし、そろそろ国に帰るような事も言っていた。
インドに帰ったら、子供をつくって家も建てたいと。
数年後、バイト関連で共通の知り合いだったバングラディシュ人に聞いたら、
希望通りに、そのとおりの暮らしをしているとの事だった。
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